男は苦い表情をして、一人夜道を歩いている。心の中で男は叫んだ。「この程度のことは、今までも乗り越えてきただろう。それはくじけたこともあっただろうが、ここ十数年は全て耐えてきたはずだ、それが大人ってもんだろう。」しかしあまりの突然のことに、頭がいっぱいになる。もうさっきから、どう歩いているのかも分からない。「あと少しだ、そうすれば全てが解決している。それまでの我慢だ。」と、今にも挫けそうな心を奮い立たせるが、身の破滅が頭をよぎる。確実に破滅はそこまで来ているのだ。息をするのも苦しい。「これは重力の法則なのか、地球という星に生まれた定めなのか、重力からはなん人も逆らえないのか、サルが木から降りて二足歩行をし、人間に進化したのは神に対する冒涜だったのか。」自問自答と苦痛に身をゆだね、この後に勝利を勝ち取る自分、または敗北にまみれる自分を交互に想像しつつ、「今までにだって、これ以上につらい時があっただろう、それを乗り越える力がお前にはあったはずだ、大丈夫だ、お前はまだまだやれる。」と自分を励ましつつ歩みを早めるが、万有引力の定理なのか、ニュートンの法則による産物なのか、危機はもうすぐそこまで迫っている。感じるのだ、下半身に鉛のような重りを。「ああ、俺はおしまいなのか…もうだめなのか…」絶望が身を包み、目の前が暗くなる。

そして数分後、男は家の便器の上で安堵していた。「今日も俺は勝ったのだ。しかし、何故こんな苦しい戦いを強いられたのだろう?きっと学校で買って食べたツナとトマトのサンドイッチが良くなかったんだな。ちきしょうめ、とんでもないものを食わせる。しかしこれで水をひねれば、雲古の流れる音が勝利のファンファーレとなり天使が俺を祝福してくれるのだ、ザマーミロ!勝利は我が手だ!ダアーハハッハ!あ、紙が無い…。」


だいぶ疲れてきましたが、あちらこちら課題のめどがついてきたようで、悩み事は減ってきています。あとはそれぞれを終わらせることですが、その前にナターレ(クリスマス)が来るようです。あと二週間もすれば冬休みだ。そして世の中はナターレターレと忙しいようです。しかしこの前入っていた広告を見たら、あまりにパソコンの性能の進化が早すぎて、がっくりしました。クリスマス商戦前だからますます安いのだろうけど、それにしても半年前に買った俺のパソコンの2分の3の値段のパソコンが、あっさりと上回っていると言うことです。パソコン関係は、もうすでに買ったものを広告で見てはいけないものですね。


イタリアの車デザイン雑誌AUTO&DESIGNの今月号を買ったら、フランスのシトロエンでコンセプトカーのデザイン画にオタクな萌え系美少女キャラが一緒に配置されていました。日本の自動車企業でこんなデザイン画をプレゼンしたら、絶対デザイナーの人格が疑われると思ったのですけど、もし最近の日本でアキバ系が一般化しているなら、できそうですかね?どうなんでしょう、世の中的に。だとしたら、オリジナルオタク文化の日本がフランスに先を越されたと言うことにはなりませんかね?それは由々しき事態だ!立ち上がれジャパニーズデザイナー!萌え上がれ大和魂!…今日の文章は少しどうかしてます。