紺色の傘

駅でサラリーマンが紺色の傘を持っていた。
柄の部分がゴツゴツとした木で出来ていて、親父が持っている傘に似ていると思った。


親父の持っている傘はほとんど使われることがない。
前に愛用していた藤の柄でグリーン色でチェックの布地の傘の代わりなのだが、気にっていないらしい。


前の傘はというと、ホテルでの会合の際に預けたら、間違えて他の人に渡してしまったらしい。本人は無くなったら嫌だから持っていくと言ったら、規則でそうなってしまったらしい。
壊れては直して30年ぐらい使っていた。


そのホテルがお詫びにと渡したのが紺色の傘だったのだが、本人も気に入らなかったようだし、事情を知るまでは自分も何でこんな傘買ったんだ?と思っていた。


でもあの紺色の傘は結構高いものだと思うが、やはり紺色の傘は全般に持ちたくない。
紺色の服はいいのだが、なぜ傘はダメなのだろう?
木の部分を茶色に染めたら良いかな?