部屋で絵を描いている時、カタン、とキッチンのほうで(キッチンといっても床の間ほどの小さいスペースですが)音がしました。なんだろう?と思って、置いてある皿や鍋を見ても特に異常はありません・・・・・その数分後、ガチャン!と音を立てて、壁に掛けてあった調味料入れが落下してました。住み始める前からキッチンの壁に、二つフックが付いていて、調味料入れを掛けるのに良いなと思い使っていたのでしたけど、打ち込んであったのではなく両面シールで留めてあるだけでした。その片方が外れたのです。

落下したものを見てみると、まだ買ったばかりのシナモンの瓶が底で割れていて、無残にも粉がコンロの上に豪快にブチまかれ、その辺シナモンの香りで溢れていました。どうせ割れるなら、もう使い切りそうな胡椒あたり割れてくれても良いものを、と思ったのですけど、中身が重いもの方が割れやすいのは道理だなと、一人で変に納得してました。その後、割れたシナモンを別の入れ物に移して使おうかと思ったのですけど、ガラスの破片が意外に細かいので、あきらめて全部捨てました。今度新しいシナモンと壁掛けフックを買おうと思います。

そういえば全然関係ないのですけど、ルパンの隠れ家で、次元が帽子で顔を隠し木のテーブルに足を掛け寝ていて、机の上にワインの空きビンや電話などが転がっているあのガランとした雑多な部屋はいい感じですね。あんな感じで暮らしたいのですが、どうしても物が多くなってハードボイルドというよりは、生活臭溢れる一人暮らしになってしまいます。


しかしトリノは天気が変わりやすいです。昼間は暖かく、コートもいらないぐらいで、今日は洗濯日和だと思い服を干したまま外出すると、3時間後にはすっかり寒く、立っていられなくなるくらいになっていて、すごい霧で20メートル先も見えなくなることがあります。東京じゃ霧なんてほとんど見たこと無いけど、トリノでは昼間でも平気で出てくるから、霧の出た夕方あたりの景色なんかは現実離れしてます。そんな訳、こういう景色からモネの絵画などが生まれるのかなと思いました。まあここはイタリアなのだけど。

この時期の夕日の加減は、晴れていてもかなり日本のものとは違って見えて、ポー河の景色なんかは本当にモノクロの赤セピア色になり、陰と光の2種類だけになります。


そういえば最近ミケーレが、「ネットで日本人の女の子二人と知り合ったぞ。」と言ってきました。どうやらミクシィみたいのをやっているようです。「お前が誰も紹介してくれないから、俺一人で探したんだよ。」と皮肉も言われましたが、まあこれでめでたくミケーレの日本移住計画の第一歩が踏み出せたようで、良かった良かった。(ミケーレは将来日本で住むことを望んでいるようです、物好きな)

で、その日本人の女の子が可愛いと言うからネットで写真を見せてもらったら、確かに可愛いのですが、どうも見たことあるアイドルに似ているような気がします。名前も一緒ですが、大丈夫ですかね?いや多分周りの人に良く、そのアイドルに似ていると言われるから、ハンドルネームも一緒にしたのでしょう。とにかく面白いので、そのことは黙っていて「じゃあ、日本に遊びに行くとき、会う約束をしろ」と言ったら、「OK,OK」と言ってました。何事もプラス思考ですね。