新篇 葉隠 (タチバナ教養文庫)

新篇 葉隠 (タチバナ教養文庫)

ミケーレが「こんな本買った」といって、見せたのがこれ、もちろんイタリア語訳ですが。確か司馬遼太郎の本の中で(たぶん「酔って候」のような気がします)、この「葉隠」のことが書いてあって、江戸時代九州の何藩かがこれを武士道の基にして教育に取り入れていたということを思い出し、一瞬びっくりしました。広辞苑で調べてみると武士の道徳を説いた本で、取り入れていたのは佐賀藩のようですね。こんな本までイタリアに出回っているのか。う〜ん、俺も読もうかな。

しかしミケーレは日本に行くから、武士道のことを勉強しているみたいですけど、今の日本には武士はいないけど、大丈夫かな?将来ちょんまげ結って、裃に刀差して歩くようなヘンテコ外国人にならなきゃ良いけど。想像したら、意外に似合うような気がしました。家老みたいな、身分の高そうな感じが似合うな。しかしヤツ、かなり日本に行くの楽しみにしているみたいです。そんなにうれしいのか。俺が日本でイタリアに行こうとしてた頃は、毎日が不安で逃げ出したくなるような日々だったのにな。

でも外国なんて、来てしまえばどうにでもなるものですね。日本でイタリア語を習ったこともない男が、いきなりイタリアにやってきて、一年以上もなんとか暮らして、今は不自由なくやっているのですから。そういえばある友人が「外国行って色々トラブルがあった方があとでネタになるから、色々考えるより行っちゃったほうが面白いよ」と言って俺を送りだしたのですけど、そのおかげで困ったこともこのブログのネタにすることが出来ました。うん、そう考えると、このブログは作っておいて良かったな。まあでも、トラブルはほどほどに、命がなくなっちゃたらそこで終わりですから。