寒い、東京も寒いんですかね?このまま行くと氷河期になるんじゃないかと心配です。

髪切りました。前に5月頃切ったときよりはだいぶ良いです。しかしうっかりすると前髪がそろってしまい、誰かに似ているなと思ったら、のび太君でした。のび太in28歳。

やっと一週間が終わる。今はインターネットポイント(ネットカフェ)で書き込んでいます。本当は昨日あたりにやろうと思ったのですが、前にお流れになったCentroRicercheFiatの3人乗り小型自動車のプレゼンテーションが急遽復活して、昼の1時ごろから学校に行って待っていたのですが、チーフデザイナーの到着が遅れに遅れ、結局5時頃までかかりました。その後これで終わりだと思ったら、今度はエンジニアがやってくるから、まだプレゼンボードを壁に貼って待ってろとの指令。結局終わったのが7時過ぎでした。このプロジェクトが後どうなるのかは知りませんが、とっとと忘れましょう。次だ、次。


先週の土曜日曜とミラノのミケーレのうちに遊びに行って、親父さんの盆栽の展覧会を見てきました。土曜の朝に起きて“うう、行くのが憂鬱だ…”などと思いつつ、電車に乗ってミラノに行きました。まあでも、ミケーレの家に行くのはこれで5回目ぐらいなので別に何も心配は無いのですが、普段電車に乗ってどこかに行くということをしないので、電車に乗るのがひどく億劫でした。

駅まで迎えに来てくれたミケーレと車で家に着くと、出迎えた犬のライカが相変わらずクシャミを連発して吠えてます。この犬、喜ぶとクシャミが出る癖があるのですが、嬉しさアレルギーのようです。

着いてから早速、ミケーレの母ちゃんの昼飯をご馳走になったのですが、相変わらずのご馳走攻めでガッツガツ食いまくります。しかし唯一、トウモロコシを練ったポレンタだけは何度食べても苦手なのですが、この日はゴルゴンゾーラチーズを混ぜ溶かして頂いてみました。しかしより味が加わったものの、相変わらずおからがさらにもったりしたような感触のポレンタは喉をなかなか通らず、むっちゃむっちゃとやって無理やり喉に流し込みます。別に、“ポレンタ好きじゃないから、パンを食べてる”と言えば済むことなのですが、他人の家に行って食事をするときに遠慮はしない代わりに出されたものは全ておいしく頂くという信条の元、この日もどんぶり飯2杯分はあろうかというポレンタを完食しました。

その後、ミケーレの親父さんが出展している盆栽展を見に行ったのですが、展示会場が前に行った盆栽園芸店で、この日は盆栽趣味のイタリア人で溢れていました。ミケーレの親父さんの盆栽はなんかの松だったのですけど、名前が覚えられなかったです。この盆栽、葉が全部見事な黄色になっていたのですが、一週間前までは緑だったのでこの数日で奇跡的に色が変わって、運良くこの展示に間に合ったそうです。

盆栽の知識についてはまるでゼロなので、むしろイタリア人のミケーレの親父さんから教えられながら見学する日本人と言うことになってしまうのですが、回りを眺めてみると年齢層は30代からお年寄りまでといった感じで、かなり若い年齢から盆栽を始めているようです。中にはまだ10代ぐらいのように見える若者も混じって、熱心に盆栽剪定のデモンストレーションを聞いていました。これだけみんな熱心だと、いずれ日本の盆栽はイタリアに抜かれるんじゃないかと思ってしまいますが、イタリア独自の盆栽という物も生まれつつあるようで面白いものです。12月から1月にかけてはあのカーデザイン ジウジアーロ、プロデュースの盆栽展がトリノであるそうです。ジウジアーロが盆栽とどう関係しているのか分からないのですが、見に行けたら行ってみます。

次の日の日曜には、昼飯を食べて帰ったのですが、お土産にミケーレの母ちゃんからほうれん草とリコッタチーズのパイとフルーツパイをもらいました。さらにミケーレの母ちゃんは、「トリノに帰ったら食べるものがないでしょう。これも持って行きなさい」と瓶詰めのトマトソースもくれました。前にNHKのイタリア語ラジオ講座のコラムで、イタリアのマンマが作るトマトソースというのを読んだのですけど、いわゆるこれがそれでした。中身はたまねぎやバジルをトマトで煮詰めてから、瓶ごと鍋で沸騰させ保存できるようにした物でした。さらにはキノコのオリーブオイルで漬けた瓶詰めまでくれて、「果物はあるの?パンは?」と続くと、ミケーレが「もうその辺で終わりにして、あまり大げさにするなよ」とストップがかかるまで、ばかばかと食べ物をくれまして、これだけで三日分の食料になりました。