この国では徒労という言葉が痛いほど身にしみます。この前に引き続き、先週の金曜また警察署に行きました。しかもこの真冬の中、朝六時に。実は来月学校の予定でドイツのミュンヘンに行く事になっているのですが、そのことでクラスのインド人たちが「滞在許可証がないとドイツに行くのにまずいのではないか」と言い出したのです。それで、先週滞在許可証の申請手続きをしたときに警察署に確かめてみると実際そうで、「滞在許可証が出るまでまだ時間がかかるから、他の国に行く代わりの書類を受け取れ。それなら10日ほどで出来る。それにはまず、朝の六時半に警察署の前来て列に並び、赤い窓口の整理券を取れ」と言われました。

そんな訳で、六時前には警察署の前の外国人列に並び、列に横入りする奴やら、「うちの旦那がここに並んでたはずだが居なくなった」だののた打ち回る淑女やらを横目にがたがた震えて待ってました。それでやっと門が開いた8時に中に入って、赤い窓口の整理券を貰おうとすると俺の二、三人まえで見事に整理券は終わり、見るからに更年期障害ヒステリー持ちの中年女性警官に“じゃあどうすれば良い?”と聞いたら、鸚鵡返しのように「月曜の朝来い」と言われ、警察署からほっぽり出されました。

普通、滞在許可証申請は青い窓口なのですが、この赤い窓口の整理券はたった20枚しかないそうです。多分色々と問題がある人々がこの窓口に来るようですから、ひとりひとり時間がかかるのでしょう。しかしこんなアホなことにには付き合いきれませんので、もうやめました。しかも今テスト期間中、時間も無い。それで警察署を出たあとに、トリノに住むほかの日本人の人に電話してみたら、以前に滞在許可証無しで他の国に行って、国境のチェックがあったとき、滞在許可証の受け取り控えで通った日本人が居たようでして、日本人パスポートなら多少その辺の融通が利くこともあるようです。まあいいや、ドイツに行けなかったら、トリノに戻るだけだ。行けなくてもたいした問題じゃない。


なにやら、プローディ首相が失脚したようです。前のベルルスコーニが首相の頃のイタリアは良くはならなかったのですが、プローディになってからは悪くなる一方で、それなら良くも悪くもならないベルルスコーニのほうがまだましだという声もあるようです。また次に政府が変われば、俺たち外人にも多少はましになるかな?滞在許可証の申請手続きが。今年からシステムが変わって、ますます出来上がるのが遅くなってるし、手続きはもう一段階増え、手続き費用も色々と追加されていまして、何のための手続き改正だったのかまったく持って謎で、我々外国人は、マゾヒストのようにこの国で、賽の河原のようなこの滞在許可証地獄に耐え忍ぶだけなのです。


しかし日記しばらくご無沙汰してました。どうも書く気がおきなくてほって置いたのですが、久しぶりに更新です。まあ要するに少し気が滅入っているわけで、テスト中で、他にも色々やることもあるしというようなところで、ここに来て自分自身を疑ったりと、かなりネガティブな状態のようです。体調も崩しています。

年が明けてから今年はついていないのか、それともこんなことは人生当たり前で自分が甘ったれているのか、とにかく良くないことが続いているのは確かです。しかし周りでは結婚しただの、何だのと良い話は転がっているようで、とりあえず回りからおめでたい話が転がり込んでくるのは、悪いよりは良いです。自分が滅入っているのに回りも不幸話ばかりだったら、本当に絶望的ですから。そういえば昔そんな人が居たなぁ。

そういえば大家に電話して頼んでおいた水道屋が約束していた、先々週の月曜から遅れる九日後の水曜に来ました。イタリアは何をするにも、話が進まない国なのですが、水道屋に限っては特別遅れるようです。そんな訳でやってきた水道屋は、とりあえず状態を見にということで、手っ取り早い応急処置をしたあと、また次回来ることになりました。しかしなにやら素っ頓狂なおっさんで、いきなり「ミヤガワ!」とか言い出して、“なんだミヤガワとは?”と聞くと「ミヤガワ知らないのか?」と意味不明なことを言ってました。それで“日本人の苗字だということは分かるが、そういう名前の知り合いは居ない”と答えておきましたが、どうも水道管の修理をしているうちに、自分の頭のほうの管が破裂していることに気づいていないようです。さて、次いつ来るんだろう。日にちを決めなかったから、一週間どころじゃ来そうもないな。まあ応急処置で何とかなっているから良いか。