行ってきました、警察署。7ヶ月かかってようやく手に入れました、滞在許可証。しかも今回からは前のように紙の書類ではなく、カードです。あちらこちらにキラキラと無駄にホログラム効果が仕込まれていて(もちろん偽造防止なので無駄じゃないのですが)、裏にはビックリマンのキラキラシール魔肖ネロのように自分の写真まで浮き出ます。

まあもう何回も行っている警察署なのでそれほど緊張はしないのですが、それでも油断は禁物で携帯に送られてきたメールの「この日午前10時頃受け取りに来なさい」と言うのを真に受けると、行ってみれば結局順番待ちの番号札を取らなければいけないことになるので、それなりに早く、8時半ごろ行きました。そしたら今日は雨が降っていたせいか、もうすでに警察署建物の扉も開いていて、珍しく中で整理番号を配っていました。それで整理番号を貰おうと、係りの兄ちゃんに携帯で受け取ったメールを見せると「おい、何年イタリアに居るんだ?」と聞くので、なんだ?長くイタリアに滞在していると何か不都合があるのか?と不審に思って「そろそろ三年」と言うと「中国人がイタリア語しゃべってる!」と素っ頓狂な答えが返ってきまして、「いや、俺日本人だから」と言って整理券を貰いました。まあここトリノでは中国人にも中国語で話しかけられるほどチャイニーズルックの私ですから、イタリア人に分かるはずがないと思うのですが、しかし見渡したところこの警察署に東洋人と言うと中国人ぐらいしか見当たらないような気もしました。

それで、結局12時半頃までかかりましたが、列に並ぶこと以外はすんなり済みまして、最後に受け取りのサインを漢字で書いたら、係りのおっさんが変な顔をしていまして「日本語で書いたんだけど、良くなかった?」と聞くと「いや、良い良い。ちょっと待てお前。」と言うので、なんだ?と待っていると「IANNOTTA FRANCO」と自分の名前を書いた紙を出してきまして、「俺の名前も日本語で書いてくれ」と言いました、ていうかおっさん、俺の後ろに手続き待ってる外国人の列が続いてるんだよ。それで「イアノッタ フラン…」と書いていると「違う違うお前の名前みたいに書いてくれ」というので、「いやあの、この文字はアルファベットとは違って…」というところまで言ったのですけど、めんどくさくなったので「伊亜野多 仏蘭固」と書き残して後にしました。しかしあとでよく考えたら、イアノッタじゃなくイアンノッタだったわけで、間違えました。イアンノッタなら伊庵野多か?とりあえず、滞在許可証無事ゲットです。あのおっさん、あの漢字をまさか刺青に使わないだろうなぁ…。