恐ろしくついていない日

行けると思っていたものが、ダメだとかなりダメージがでかいです。
しかも回りの期待もでかかった分、その破壊力は絶大です。
こういうときのストレスの発散のしかたが良くわからないのですが、とりあえず仕事をサボって旅に出たいです。
京都に行きたいです、人は傷心旅行に京都に行きたくなるのはなぜでしょう。


とりあえずこのブログを読んだ人にもれなく不幸を分け与える呪いをかけようかと思いましたが、今日のところは幸せの呪いにしておきます、くそったれ。

揺揺

百鬼園随筆を読んでいる。
昭和初期の随筆ブームの先駆けになったそうだが、共感できる部分が多いのでそれで流行ったのも分かる。


本の中で、揺揺と言うおもちゃがある。ようようと読む。百輭が酔ってこれで遊ぶと空を飛んでいるような気になるらしい。
どんな物か気になってネットで調べるが、分からない。
読みすすめていくと、指頭から垂れ下がった長い糸の尖に転々して、とのくだりがありヨーヨーのことだとやっと分かる。
酔ってヨーヨーで遊ぶと、ヨーヨーが上下しているのか、逆にヨーヨーを固定して見てみると人間が上下している感覚になるみたいなことが書いてある。
なんじゃそりゃと思って読むと、他の人に話しても共感してもらえないので、文章にして無理を通そうと書いてあった。
作者には共感できなかったけど、周りの反応には共感できた。

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)

割引ジジイ

近所のスーパーに夜七時台に行くと、肉売り場と惣菜売り場の間のドアから割引ジジイが登場する。
手には二割引と半額のシールを持っていて、彼を見ると売り場の客たちは落ち着かなくなり、シールを貼っていく彼のあとに付いて出来合いの惣菜の前をうろうろする。

これを俺はボーナスタイムと呼び、ファミコンのゲームのようだと思う。
扉より登場したキャラ割引ジジイにより売り場のBGMは楽しげな音楽に変わり、割引ジジイが商品の前を通ると商品の値段は二割引半額と変わり、それのあとを付いていく客がゲットする。
今日は半額ブリの刺身をGETしたぜ。

歩くひと (小学館文庫)

歩くひと (小学館文庫)

孤独のグルメにはまったので、似たような感じだというので買ったのが歩くひと。
風景がどうも前住んでいた所沢周辺に似ていると思い読んでいたら、西武線の脇の多摩湖自転車道が出てきたのでそうだと思った。
話の中で主人公が、この町にも富士山があったという台詞があるけど、それも調べてみると荒幡富士という小さな山が下山口駅の南の方にあったのでそれだと思った。

しかし、あの辺りは本当に散歩していて楽しいので気持ちがわかる。
住宅街と畑や森が適度に混ざりあっていくつかの川もあり線路も走っているし、若干の起伏にとんだ地形は移動すると風景が変化するので面白味がある。

良くなにもない休日には秋津から所沢まで歩いて、昼飯を食べて電車にのって帰ってきたのを思い出す。

谷口ジローの犬を飼うでも、姪っ子とキャッチボールをするシーンも多摩湖自転車道だし、どうも作者はあの辺りに詳しいか、住んでいるらしい。



あと関係ない話だが、東京ドイツ村というのが千葉にあるらしい。
東京でもなくドイツでもなくという千葉のアイデンティティ崩壊事例のようなネーミングセンスだと思った。

風立ちぬを見て、カプローニについて調べました


主人公堀越次郎の夢に何回か出てくるカプローニ伯爵だけど、飛行機黎明期らしい奇抜な飛行機をいくつも作っていて調べたら面白かった。
伯爵のWikipediaを見ると、ミュンヘン工科大学を出ていたのでミラノ工科大学ではないのか?と思うとトレント出身となっていた。
ミラノ北東にあるアルプス山間のトレント第一次世界大戦までオーストリア領で、そのあとイタリアに変わったのでなんとなく納得した気がしたが、どうだろう。


トレントは広い範囲ではいわゆるチロル地方に含まれるが、トレント出身の友人アンドレアは良く「俺たちはオーストリア人だ、イタリア人は下品だ特に南は」と言っていた、どうやら第一次世界大戦後にイタリアにされたのが気に入らないらしい。
ことあることにミンキアミンキアと言ってるイタリア人の友人たちの陰で俺にこっそり「ミンキアは南イタリアスラングだ、俺は絶対に使わないし地元ではオスティアと言うんだ」と言うので、遊びに行って酔っ払ったときにオスティア!と言うと「お前も完璧なトレンティーノ」だと喜んだ。
ちなみにミンキアは、ファックのような言葉だがどちらかと言うと良い意味での感嘆で使ってたような気がする。


まあそんなこと言ってイタリアがだいっ嫌いと言う訳でもないけど、フィアットのチューンで名を馳せたカルロ・アバルトは「実はオーストリア人なんだぜ」と誇らしげには言っていた。
カプローニ伯爵がそのような気分を持っていたかは知らないけど、伯爵も美しい飛行機を見たときは「オスティア!」と言ったのかもしれないし、オスティアが最近の若者のスラングかも知れないしと思いました。

追記
と思って伯爵の出身地調べたけど、トレント自治県でも南西の結構イタリアよりでした。
ガルダ湖のほとりですね、飛行艇のテスト飛行には良さそうです。
http://www.comuni-italiani.it/022/006/mappa.html

アンドレアはトレント中心より東よりのロンコ キエーザ
でもまだオーストリアには距離があります。
http://italia.indettaglio.it/ita/mappe/mappe_frazioni_out.html?id_comune=022038&frazione_estesa=Ronco%20-%20Chiesa

トレントを中心にして大体反対同士です。
どこまでトレント魂があるのかは分からないです。



あとイタリア飛行艇繋がりで、別の友人ミケーレがミラノの実家に招待してくれてクルマで向かう途中、でっかい釣り堀かプールのような水場を指して「ここは昔、飛行艇のための人口池だったらしい」と言われたのだけど、調べても場所がはっきりわからない。
多分、ロンバルディアのcavaioneがミケーレの実家なので、そこに行く途中となるとミラノ駅から、またはゴルゴンゾーラ駅からのルートのどちらかなのだろうが。

と思ってさらに調べたら、イドロスカロ idroscaloと言うのがミラノ駅から東に行ったところにあったのを見つけました。
Wikipediaでもそのようなことが書いてありました。
ここが飛行艇のために作られた人口池のようです。
Wikipediaも貼っておきます、イタリアのだけど
http://it.m.wikipedia.org/wiki/Idroscalo_di_Milano

宮崎駿飛行艇時代(紅の豚の原作)で湖で飛行艇の試験をしている描写があったけど、意外にこういう手短なところでできたんですかね。

当事のイドロスカロの写真もありました。
http://www.studioghibli.org/forum/viewtopic.php?f=21&t=3187&start=135

Idroscaloだけで画像検索をかけると、現在は公園ぽいですね
https://www.google.co.jp/search?q=idroscalo&client=tablet-android-google&espv=1&source=lnms&tbm=isch&sboxchip=%E7%94%BB%E5%83%8F&sa=X&ei=Ymr0VJbOA8XNmwWLuoL4DQ&ved=0CAkQ_AUoAg&biw=600&bih=960

紅の豚好きにはidroscalo idrovolantiで画像検索もかけると面白いかもしれません、idrovolantiはイタリア語で飛行艇
https://www.google.co.jp/search?q=idroscalo+idrovolanti&client=tablet-android-google&espv=1&source=lnms&tbm=isch&sboxchip=%E7%94%BB%E5%83%8F&sa=X&ei=frnxVIq6MKHKmwWoioGABw&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=600&bih=960


もうついでなんで自分がローマからの北の航空博物館に行った話のリンクも貼っておきます。
http://d.hatena.ne.jp/s417/20050806
読み返してみると、当事の自分はプロペラ機以外興味ないような感じで書かれています。
でも調べてみると初のジェット機と喧伝された曰く付きのカプロニ・カンピニ N.1も展示してあったようなので今考えると見ておけば良かったです。


スティパ・カプローニの動画も素敵です。おとぎの国だな。
https://youtu.be/mQ0ZQesixms

話が、風立ちぬから紅の豚になってしまいました。

革ジャン買った

革ジャンを買ったので一日着て外出をしてみて帰ってきたら、肘の内側が筋肉痛になった。
バイク乗りが着そうないわゆるライダーズジャケットと言うものを買ったのだが、ネットで調べたらサイズはピッチリで着て革が段々とのび着やすくなると書いてあったので、そういうものかと思って着たが肘が曲がらない。車で曲がるときにハンドルを回しすぎると苦しい。
これでもバッファロー革なのでまだ柔らかいほうらしいが、今まで合皮のジャケットしか着たことの無い人には硬い。
馬はもっと硬いようだし、ネットには寝るときにも着て馴染ませる人もいると書いてあったが、恐ろしい世界だ。


しかも大して暖かくない、風避けにはなるらしいので中に着込めばバイクにはいいかも知れないが、バイクも持っていないので完璧ファッションである。
しかも重く、革臭い。車に乗って着たら、最初革の臭いで若干気分が悪くなった。
これだけ革の臭いと重みを感じると何やら牛を半頭ぐらい殺した気分になる。


大リーグ養成ギブスのようなほとんどマゾと言ってもいいファッションだが、まあ見た目は気に入っているので、もう少し頑張って着よう。ついでに90ccカブでも買おうか。

侘しいふりかけ

一人暮らしをすると食事がローテーション化する。
朝飯はもっぱら、サンドイッチか卵かけ納豆ごはん、たまにシリアル。


卵かけ納豆ごはんは、文字通り納豆にごはんを入れて生卵でかき混ぜるのだがよ、それだけでは寂しいのでふりかけを入れるようにしてる。
これでキュウリのキューちゃんと一緒に食べればパーフェクトな朝食なのだが、ふりかけはコストパフォーマンスが良い丸美屋の袋ふりかけ味道楽を使う、のりたまより鰹節が多めなのが納豆に合う気がする。

しかしたまにすき焼き味を買ってしまうことが何回かある、こういう場合は大抵この味だけ安い場合だ。
しかし食べてみるとこれが肉の風味を出そうとしているのか、生臭い。
例えるなら、ドッグフードの風味に似ている。
そしてこれを卵かけ納豆ごはんに入れて食べると非常に侘しい気分になる。
アメリカに渡って大リーグに挑戦している野球選手が、マイナーリーグで貧乏生活を送りドックフードを食べて飢えをしのぐ気分だ。

もう金輪際すき焼き味のふりかけは買わないよう、ここに書き記しておく。