インターネットで読んだ記事なのですが、どうも家の近くにモノレールの廃線があると言うので行ってみたくなりました。廃墟大好き人間ですから。しかし記事を読むと場所がはっきりしなく、とりあえず当てずっぽうで朝散歩がてら歩いてみました。

このモノレールは1961年にトリノであった博覧会にあわせて作られたようなのですが、少し営業はしたものの、なんか中途半端で終わってしまったみたいでこの生い立ちがますます廃墟ファンの心をくすぐります。しかし40年以上前の廃線をまだ残していると言うところにイタリアのテキトーさを感じます。

見た記事によると、どうもポー川のとおり沿いのどこかにあると言うは分かるのですが、ポー川ってイタリアで一番長い川なんですよね、とても果てしない話です。まあでもトリノ市街の中ってことは分かっているから、本当はそんなに歩かなくてもいいのだけど。

朝と言ってももう11時回っているのですが、耳が痛いほど寒い中歩いていくとあっさり見つかりました。確かに300mほどのコンクリートの線路と、申し訳程度のプラットホームが残っていました。どうやらここはモノレール線の一部を残し、そのまま公園にしたみたいです。向こうのほうでは爺さんが三人すっごいデカイ声でしゃべっています。コンクリートの線路の下には人工の池もありました。ホームへの階段を上ってみると鳩がたくさん手すりにうずくまっていて、なにやらやるせない感じです。ホームの名前を見るとモノロタイア駅と書いてあります。しかしあまりに簡素な駅なので、駅という感じはせず、でっかい歩道橋を途中でやめたってかんじでもあります。

その後写真を何枚か撮って帰ろうと歩き始めたのですが、近くに変な形のコンサートホールがあって、何かテレビの撮影らしきものをやっていました。東洋人が何人かいたのですが、顔を見て勝手に中国人だなと思って通り過ぎようとしたら、女の人が日本語を話していてびっくりして振り返ってしまいました。あれは日本のテレビ局の取材だったのでしょうか。

下の写真がそのモノレールの写真です。