今日は朝起きてラジオをつけると、いつもより一時間早く経済コーナーがやっているような気がしました。それでおかしいなと思っていると、カラブレーゼのコジミーノが出てきて「ウンッ バッチョーネ!ウンッ バッチョーネ!」とか叫んでます。これが聞こえてくると、もう11時が近いことを意味します。あわてて時計を見るとまだ10時前ですが、おかしいなこの時計遅れているのか?と思いました。それで他の時計も見てみたのですが、同じく10時前で、この瞬間ようやく気付きました。もしかして、今日からサマータイムですか?しかしサマータイムになる時は、一時間早まって損した気がすんな。

ここのところトリノは寒い日が続いていて、数日は珍しく雨が続いています。雨が降っただけで「チッタ ディ メルダ!(クソッタレの街)」と叫ぶような、南イタリア バーリ出身のセルジオにとっては、ここ数日はメルダどころの騒ぎじゃないでしょう。そういえば前にセルジオがインテリアの発表のときに、霊柩車のインテリアデザインをやってきたときは、さすがの先生も言う言葉が見つからず、絶句していました。


まあ最近、いわゆるスランプという奴です。悪いときは悪いなりにやりようがあると思うのですが、一番良くないのは、これも気に食わない、あれも気に食わないと、何でも投げ出して描かないことが一番良くないと思います。とりあえず大事なことは、良い絵を描くのではなく、へたくそでもいいからちゃんと描ききることが大事ですね。

しかし集中力も低下してます。一枚描くのに倍時間がかかっているような気がします。でも一つだけやめられないことは、昼飯のあとに30分昼寝をすることです。よく昼寝をするのは仕事の効率を上げるのにいいとか言いますが、それも日によって効果があったり無かったりで、どうかと思います。駄目なときは起きてから頭がボーっとして、逆にやる気がなくなります。でも眠気だけは定期的に来るから、やめられません。


ところで、スーパーに行くとSpeckという燻製肉の塊が売っています。Speckという言葉、辞書で調べるとドイツ語のようですが、まあ細かいことは気にしないことにしましょう。これをむかし、ベーコン代わりに買ってみたのですけど、堅くて失敗した覚えがあります。それではどうやって食べるのかというと、まず適当な厚さにスライスして、そのスライスをさらに短冊状に細く切って、そのまま食べるんですね。まあ他にも食べ方があるのかもしれませんが、俺の知っているイタリア人はこうしてました。ちなみに外側の堅い皮は先に切り落としておきます。

それでこの食べ方を覚えてからは、買ってきてよく家で食べてます。これに、さらにグリッシーニという小指ほどの太さの細長い乾パンと食べると美味いのですが、グリッシーニもただの塩がついたやつじゃなく、ゴマかローズマリー付きのやつが風味があって旨いです。そんな訳で、イタリア料理はさっぱり覚えないくせに酒のつまみだけは目ざとく覚えてきてます。