スーザのフラービオの家に行ってきました。スーザはトリノから西に一時間ぐらい行った、フランス沿いの山に囲まれた渓谷の町です。人口は5000人だそうです。

昼飯だけという話しがアレヨアレヨと夕飯まで御馳走になって、仕舞にはトリノ行きの終電まで逃がして、朝飯まで食べて帰りました。昼飯にはフラービオの友人のエマニュエルが手打ちの卵入りタリアテッレを作ってくれて、彼女のアンナがイワシのフライとイカのフライを作ってくれました。


フラービオはもう40歳を越えたところのようですが、未だ若いというか、子供のような男です。彼女のアンナも幼馴染のくされ縁といった感じで、たぶん同じぐらいの歳でしょう。山男のフラービオとは対称的に、家に籠もって読書をすると言った感じの彼女です。しかし喋り出すと意外に押しが強く、フラービオも閉口せざるえないような所もあります。二人はBED&BREAKFASTの小さなホテルを経営しているのですが、どうもそのホテルの建物をアパートとしても貸しているようで、二人は狼とのハーフの愛犬ゼンと一緒に地下の階に住んでいました。

フラービオは昔トリノにも住んでいて、その時はシステムエンジニアの仕事をしていたようです。しかし都会の喧騒生活に飽きたのか、今は生まれ故郷のスーザで静かに暮らすほうが良いらしいです。で、そのせいか知らないのですけど、地下室の部屋はやたらとハイテクで、デスクトップのパソコンとノート型パソコン、デカイ液晶テレビ、仕舞には家の前に設置した監視カメラのモニターまで映し出されていました。しかもカメラの台数が5台ぐらいあるようで、家の周りどころか表通りの車の流れまで監視できるようです。毎週末は山に登る自然に慣れ親しんだ山男かと思いきや、機械オタクのような所もあります。

しかし山間の町はもうかなり寒くなって来て、とっくに夏は終わってスグに冬になるようです。夜はフラービオの友達(といっても60歳の人ですが)が作った70度のグラッパを飲みました。その人はワインも作っていて、このグラッパは特製らしいですが、作り主のオッチャンは十分に一回はワインを飲みながら仕事しているそうです。口に含むと舌が焼けるようなので、一気に喉に流し込むように飲むのですが、そうすると今度は喉が焼けるようです。


トリノも戻って来たら、数日間降った雨のせいか今日は久し振りに晴れたのに寒くなってきました。

狼とのシェパード(だったけな?)ハーフの犬ゼン。
写真じゃ分からないけど、かなりでかいです。


ちなみに写真は、初めて夏に行った頃のフラービオのB&Dの屋上から撮ったスーザの町。
朝はここで飯が食える!しかも美味い!
ゼンの給し付き(嘘)。