夜にマッテオと道を歩いていたら、水色のアルファロメオパトカーがとんでもない速さですっ飛んでいきました。交差点も同じ速さで抜けていったので、マッテオに“交差点ではパトカーでもゆっくり走ったほうが良いじゃないか?日本じゃそうだけど”と聞くと「イタリアでも規則はそうだ。でも教習所でサイレンを聞いたら、他の車は停まるように教えられているから、まず大丈夫だ」と言いました。“しかし、もしアッタマ悪いのがipodでイヤホンを付けながら大音量で運転していたら、どうする?”と聞いたら、「イタリアじゃ罰金だよ」と言ってました。そこで気づいたのですけど、日本でもイヤホン付けながら運転すると違反なのかどうなのかが、謎になりました。確か教習所じゃ習わなかったよな。高校のとき、授業中にイヤホンをつけていて先生に見つかり、「耳毛です」と言った奴がいたけど、イタリアで通用するかな?もちろん日本では通用しませんでしたが。

そういえばあと、救急車のボンネットにAMBULANZAと書いてあるのですけど、文字が反転しているのですね。で、何故だろうと思っていたのですけど、尋ねてみるとバックミラーに救急車が映ったときに文字が読めるようにしているからだそうです。ちょっと考えれば分かりそうなものだったのですが、ボケってしているせいか、この答えは分からなかったです。


イタリアで初めて知り合った人に、どこの出身ですかと聞くことが良くあります。イタリアは統一してからまだそんなに歴史が経ってないせいか、かなり地方性が強いのですね。それでどこどこの人とか言うと、それだけで個性みたいなものが決まるような感じもあります。

しかしここで気を付けたいことは、会話をする前に相手の出身地を尋ねておくことです。イタリア人同士なら、相手の顔やしゃべり方で相手のおおよその出身が分かるのでしょうが、まだしゃべりが未熟な俺なんかは下手するとイタリア人だか他のヨーロッパ人なのか分からないのですから。(でもうちのクラスのエマニュエルは、前に印刷所に行った時におばちゃんに外国人だと間違えられていましたが)

そんななので、下手に「うちの先生はナポリ人だから、おしゃべりするだけで授業が終わってまいっちゃうよ」なんて会話をしてから「ところで、あんたどこの出身?」「ナポリ」とか言われてしまうと、「やあ、ナポリ!素晴らしいところだね!世界の宝だよ!ナポリ人は良いやつばかりだよね!(汗)」と言うことになりかねないですから。そういえば日本でも、ミケーレを連れて家の近くで公開している古民家を見に行ったときに、そこの建物を管理している人と「物の本では昔の民家は寒いから、東北のほうはいつも締め切っていて空気が悪くなるそうですね」と言ってから、しばらく話をしているとどうも地元の人じゃないようなので、「どこの方ですか?」聞いたら、東北の方でした。