とりあえず、前期の試験が終わりました。やっぱり精神的にネガティブなせいか、満足いった作品が出来ず全体的に中の下といった結果でした。まあ落第点はなかったです。自分で自分を疑っているのだから満足いく物が出来るはずがありません。スランプなのか?それすら定かじゃないのだから、やっぱり自分のことを見失っているようです。少し休んでみます。


髪を切りました。そして今回も失敗しました。前と同じ美容院に行ったのですけど、途中までいい調子で、最後に「前髪が少しうっとうしいから、ほんの少し切ってくれ」と言ったのが運の尽きでした。終わってメガネをかけてみると、少しどころか額の辺りに見事なアーチを描いたラインが出来上がっていて、愕然としました。イタリア語間違ったのか?次は店替える。しかしあまりに周りが「かみ切ったのか、それは変だぜ。」とうるさいので、「お前らイタリア人の美容師は下手すぎる、俺が日本に帰ったらこう言ってやる、イタリアに行ったときに注意することは、美容院だけには絶対行ってはいけない。あそこは最悪だ。」と言っておきました。しかしコンタクトがないと、髪きりに行くのは危なすぎるな。しかしそのコンタクトも去年の春に水道に流してしまって、今はメガネしかありません。


チェコ人のルーカスが、「Come si dice "riso°in giapponese?(日本語で“米”はなんと言うんだ?)」と聞いてきたので、俺が「KOME」と答えると、「No! come si dice "riso°in giapponese?(いや、日本語で“米”はなんと言うんだ?)」とまた言うので、「No, KOME!」と俺も答え、このようなあほな押し問答を二三回繰り返してから、俺が「No, si dice veramente KOME!(いや、本当にコメというんだよ!)」と言ったところで、やっとルーカスも意味が分かり、二人で笑っていました。要するにどういうことかというと、イタリア語でコメという発音はCOMEと書きまして、英語のHOWにあたるのですが、相手の質問が聞き取れなかったり分からなかったりしたときにも「Come?(何?)」と聞き返すのにも使うわけですね。それでルーカスは俺が答えた「KOME」を「Come?」と受け取り、しばらくトンチンカンな会話をしていたわけです。それを見ていたロシア人のアイダールが、イタリア人のアレックスに「前にお前があるロシアの都市を尋ねた時、俺が“チッタ”と答えただろう。あの時と同じだ。」と言いまして、アレックスが「ああそうだ。あの時俺はチッタという都市の名前じゃなくて、イタリア語で都市の意味CITTA(チッタと読みます)と理解したから、分からなかったんだ。それと同じだ。」とさらに笑ってました。


もうすでに後期の卒業制作の話が進んでいます。それうちの学校の卒業制作は代々個人ではなくグループを組むことになっているのですが、今回はマッテオと組むことになりました。大体俺のクラスでの立場は、四人一緒に住んでいるミケーレ、ジュリオ、マッテオ、アレックスのグループに俺とアンドレアを加えた、6人という感じで行動しているのですが、今回の卒業制作は一グループ、二人から三人ということで、この六人を三つに分けるところで話が進みました。そこで色々考えた結果、どうせ最後なのだから突拍子もない方が良いと言うことで、それならどちらかというと一本ネジが抜けているマッテオが良いだろうと思い、奴に聞いてみると意外に好感触だったようで決まりました。多分前に一緒にやった鯨飛行船プロジェクトの印象が良かったのでしょう、とりあえず他がびっくりするような車でも出来れば良いと思うのですけど、どうなるかなぁ。やっぱりスランプか?